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GENERAL PEARL
General Pearl co,.
2019 - Ongoing

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「真珠とは宝石である前に炭酸カルシウム」珠への偏愛を、ブランドへと変える。

真珠加工大卸GENERAL PEARLのリブランディング。「真珠とは?」の問いに対して「宝石」ではなく「炭酸カルシウム」と答える同社の、珠への偏愛に着目。固有の思想や在るべき顧客体験を軸に、ブランドとしての骨格を形成、様々なコミュニケーションへと展開。

Challenge

事業は順調に成長してこそいるが、「低価格・高品質」だけでは、将来的に他社に埋もれてしまうのではないか?

元来、同社は「低価格・高品質」を最大の強みとしていましたが、競合他社も同じようなアプローチを行っていることから、今は良くても将来的に埋もれてしまうのではないか?という懸念を常々抱いていました。そこで、改めて根本から自社に向き合い、GENERAL PEARLにしかない価値を探ることに。顧客の心をどう動かしたいかの問いに向き合うことからプロジェクトがスタートしました。

Brand strategy, identity

珠への偏愛を、ブランドに変える。

「真珠とは?」の問いに対して、「宝石」ではなく「炭酸カルシウム」と答えるGENERAL PEARL。大手をはじめ、他の真珠ブランドのほとんどが、ジュエリーとしてのきらびやかな世界観を展開しているのを横目に、GENERAL PEARLは、真珠をジュエリー以前に“物質”として見ている。そうした偏愛的ともとれる価値観にスポットライトを当て、表現の核に据えることで、誰にも似ていない世界観やコミュニケーションを確立していくことを計画しました。

Web, Brand film

真珠を手にする知的興奮を伝える。

長い年月と手間暇をかけて、やっとのことで生み出される“一粒”。その実態はジュエリーとしての華やかな真珠のイメージとは相反するものかもしれません。しかし、知るほどに一層美しく思えるその“奥行き”こそが、真珠の本質的な価値なのではないか、といった価値観から、既存の真珠のイメージとは異なる深いトーンの表現が生まれました。そうしたトーンに基づきながら、ブランドフィルムやWebサイトへと落とし込んでいます。

Tools

「真珠を知る・選ぶ・買う・所有する」体験価値を高める。

製品ケースから、外箱、紙袋、ギフト用リボン、配送用ボックス、真珠自体の知識やGENERAL PEARLの真珠評価方法などについてまとめた冊子数種、名刺や封筒などのコーポレートツールまで、真珠を知る・選ぶ・買う・所有する、その一連の体験を高めるために、様々なツールを一貫性のある表現で貫き、制作しました。

Showroom

真珠を語らう場。

店舗兼ショールームの企画・設計も担当。多種多様な製品を一挙に展開する長尺のカウンターを核とした構成は、ガラスケース内の製品をただ眺める従来の様式とは一線を画し、真珠を正しく見る・積極的に触れる・対話を通じて深く知る、といった特異な体験提供の方針に即しています。その他、正確な色評価のための照明計画、“一粒”の奥深さを可視化する造作など、ブランドの信念を随所で体現しました。

日本空間デザイン賞2023 入選

Project Story

Team

Partner : General Pearl co.,
Creative direction, design: Takumu Imoto
Spatial design: Ryosuke Sakamoto
Front-end engineering [Web]: Yoshikage Oba
Photo, Video [Brand film, Visuals]: Toshinori Suzuki
Photo [Showroom]: Rico Okaniwa
Photo [Tools]: Kohei Komatsu