• お菓子のような器「Maillard」の企画・設計・展示
• Background
• たとえば、竹はその成長度合いで食品にも家具にも化け、現在生産されているほとんどのチューインガムの主成分はプラスチックです。食品から実用品へ、実用品から食品へ、それぞれの特徴を応用し価値へと転化するアイデアがまだまだ隠れているのでは？と思ったことをきっかけに、実験をスタートしました。
• Approach
• 石粉粘土をベースに、食材に含まれるアミノ化合物等を調合し、成形後、加熱。食材の持つ「焦げる（=メイラード反応）」という特性を材に発現させ、最終的には、まるでお菓子のような表情を持つ器としてカタチを整えました。従来の陶芸と同じプロセスで成形できるように調整し、その生産性を保ったまま、表情だけをコントロールしています。性質や機能面では陶芸品に近い一方で、表情はラングドシャクッキーさながらの、まさに"食品と実用品のあいだ"を漂う器となりました。マテリアル実験やクリエイションのプロセスにフォーカスしたプロジェクト「Experimental Creations」にて発表・展示。

Planning, Design: Takumu Imoto, Ryosuke Sakamoto
Product photography: Yusuke Tatsumi（studio WATT）